玉川徹、都知事選の候補者を直接取材…なぜ立候補?現職との違いは? それぞれの主張【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年6月19日)

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ANNnewsCH

Published on Jun 19, 2024
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 20日に東京都知事選の告示となる。18日、小池百合子東京都知事(71)と蓮舫氏(56)が公約を発表した。番組コメンテーター・玉川徹さんが主要な候補予定者に話を聞いた。

■小池知事と視点が違う「少子化対策」

玉川さん
「ずっと都知事選出られるんじゃないかって今まで言われてきた中で出なかった。今回出られる理由というのは何ですか?」

蓮舫氏
「国会に20年いて今ほど頭にきてることはないんです。自民党政権の政治と金、裏金ですよね。納税者の声をここまで軽視しちゃうんだと。もう絶対に政治と金の問題は許せないと思っていた時に、お話を関係者から頂いたこともあります」

玉川さん
「批判の中には、今の話は国政の話でしょう、都政と関係ないじゃないですか。こういうのがあると思うんですけど、これはいかがですか?」

蓮舫氏
「国政の20年の経験で、東京都庁から私がやりたいことが実現できるというのに実はすごく私はワクワクしているんですね。短い与党の時にできなかったこと、長い野党の時にどんなに提案してもできなかったことって、少子化対策なんです。国ではできないけど都知事になったらできるんですよ」

玉川さん
「小池都知事ではできないんですか?」

蓮舫氏
「視点が違います」

玉川さん
「どこが違う?」

蓮舫氏
「例えばこの数年、突然小池さんは少子化対策をいろいろやってくださっています。でも、その先に何があるかというのが見えないんです。私は長い視点での子育て支援をしたいんです。自分自身が双子を27年間育ててきて、子どもって育てば育つほど今してほしい行政支援、行政サービスってどんどん変わっていくんですよね。その中で最もきついのは社会に出るときに不安定な雇用、あるいはいつまでたっても奨学金が返せない。ここがもうどんどん深くなっている。悩んでいる若い子たちがいる。だからいろんなメニューがあるのはいいんだけれども、今産まれてもあるいは今育っていく子どもはいつか絶対社会に出ます。十数年後、数年後。その時に不安と負担がない東京をつくりたい」

■最大の違いは「トップダウンとボトムアップ」

玉川さん
「都知事になってやりたいこと、どういうふうなことがやりたいですか?」

蓮舫氏
「2つです。1つは徹底的に若者を支援したい。若い人たちの格差が広がり続けて、結局、働き方を選べない、不安定雇用から抜け出せない、次の自分にステップアップできない。それは収入が少ない。それはやっぱり貧困につながっていく。奨学金の返済という負担もあります。だから、この若い子たちを徹底的に支援をして手取りを増やしてあげたいんです。そのための手段としては公契約、東京都の契約している企業に条例を変えることで、その企業で雇っている若い子たちの待遇を改善してもらいたい。まず契約から始めます」
「あるいは、都が雇っている非正規の職員が3.2万人いるのですが、専門職の人たち、エッセンシャルワーカーとか医療従事者とか、本当に虐待相談員とか。この人たちも1年間で雇用を途切れさせるんじゃなくて、待遇改善をしてあげれば、専門性の高い人ほど評価されなければいけないと思っているんです。この人たちの給料が上がったら、公契約で若い子たちの給料が上がったら、この子たちが人生の選択を選べる環境になると思う」
「もう1つは行政改革。8.5兆円の一般会計があって、東京都はそれで色々な事業を行っているんですね。小池さんは8年間で8100億円の行革で財源を確保したと喧伝(けんでん)してるんですけれども、実はそのバックデータとなる予算の情報は一切出てません。言いっ放し。つまり、検証できないんですよ。事業が終わった時に余った予算を積み上げた疑惑もあるんですね。だから、これをちゃんと見せてもらいたい。つまり、ブラックボックスを温存しているんです」

玉川さん
「新しい施策を行うためには財源が必要になりますよね。この財源というのはどこから持ってきますか?」

蓮舫氏
「基本的に都は税収が豊かです。今年度も税収は上ぶれが1800億円でした。基金には数兆円単位でお金があります。やろうと思ったら財源はあるんです」

玉川さん
「神宮の外苑の再開発の問題ですね。これに関してはどういうふうなスタンスですか?」

蓮舫氏
「いったん立ち止まります。まず小池さんやっぱりすごいなと思ったのは、いろんな声が上がってきたら、去年、事業者に樹木の保全計画の提出を要請したんです。でも去年末、今年の頭には返ってくると言われていたものが、この時点になってもまだ提出されてないんですね。要請したはずの知事が再要請してないんです。まさかですけれども、選挙の後にひっそりと進めるとしたら、私はこれは争点にした方がいいと思っています。途中経過が実はあまり情報公開されていないんですね。『誰がどこでどのように決めていったのか』これ8年前、小池さんが自民党に言った言葉です。それを私は小池さんに問いたい。どういう計画だったのか、誰がどういうふうに決めてきたのか。その意味で環境アセスメント、あるいはその開発の前提となった公園の規制緩和について厳格に検証したいと思います」

玉川さん
「小池都知事と蓮舫さんの最大の違いはなんですか?」

蓮舫氏
「トップダウンとボトムアップです。トップダウンというリーダーを否定はしませんけれども、1400万人いる都民、そして8.5兆円、特別会計も入れると16.6兆円もの予算がありますから、それを何にどのように使っているか、途中経過を見せることがとても大事だと思うんですね。私は、知事直轄の円卓会議を使って、つくって、専門家や現場の人や当事者、都の職員も入れて、そして政策をつくり上げていく。その経過を皆さんに見せていきたいと思います」

■西と東のアンバランス“再調整” なぜ都知事選に?

 広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏(41)。

2022年6月 安芸高田市議会
石丸氏
「居眠りをする、一般質問をしない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ、恥を」

 市議会議員たちを一喝し、一躍有名となった石丸氏。東京都知事になって何を目指すのか?

玉川さん
「今回東京都知事選に立候補する、その理由はなんでしょうか?」

石丸氏
「このままだと東京さえもたなくなる。すなわち日本がもたなくなるという危機感です。一極集中を続けた結果、地方が衰退し東京は栄えているんですけども、過密が問題になってるんですね。東京の過密をいったん、ここらで止めておいて、他のところにも魅力を生んでもらう。これによって地方と都市のバランスを取るというのが、これからの経済発展モデルのベースになるのかなと」

玉川さん
「東京の過密をこれ以上進ませないというためには、具体的にどういう政策を考えますか?」

石丸氏
「東京都の中で見て、実は西と東のアンバランス、これがずっと昔から言われている課題です。西から東に23区に人が集まってきているとするならば、東京都内でのリバランス、再調整はまずやるべきだと思います」

玉川さん
「23区から23区外、例えば多摩地区とかに人が移るんでしょうか?」

石丸氏
「1つ例を出せば、東京都が今年度から始めた給食費の無償化の補助、もうすでにやっている23区とかはできている。できていない西の方で、2分の1補助します、残りは自力でやってくださいってやったんですね。この中でも格差が生まれて、弱いところはさらに弱く、強いところが強くなる」

玉川さん
「リバランスという限りにおいては、東京都の人が東京以外のところに移らないとリバランスしませんね。どういうふうな形で東京の外へ行ってもらうんですか?」

石丸氏
「地方にいても大学で東京に出てきて就職で東京に居ついて、結婚して東京に家を持ってとか。一度地方を離れたら終(つい)のすみかが東京になっているんですね。そうではなくて、いったんは(東京に)来るんだけども、何かのタイミングで地元に戻るのか、他の都市に移るのかというのが選びやすい社会に向かえば、そういう選択肢を増やすというのがこれまでにあまりなかった発想なんだろうと思っています」

 東京都の人口過密を解消するためには、地方に魅力を高めてもらうことが必要だと考える石丸氏。

玉川さん
「地方に元気になってもらうのを東京都知事が一体何ができることがあるのだろうと率直に思ったんです。地方の魅力はやっぱり地方で作るしかないんじゃないか。だったら、それは東京都知事じゃなくて国の仕事なんじゃないかと」

石丸氏
「国から解決したらいいじゃない、これ2つの理由で難しいんです。国政っていうにはあくまで国会議員の多数決。与党になったとしても、首相になったとしてもすぐさま、何かをどうにかなかなか、いかない。これが一つのハードルで」
「東京都、都道府県、自治体っていうのは、国の直下というわけではないんです。自治体はそこに独立した存在に認められるので、国がお前あれやれ、これやれ、実は言えないんですね。同じチームメンバーの中でリーダーがリーダーシップを発揮した方が効率的だし、効果的なんじゃないかというふうに考えました」

■保守系の「受け皿」に… 災害対策と減税

 今から10年前、舛添要一氏が当選した都知事選に立候補した、元航空幕僚長の田母神敏雄氏(75)。その時はおよそ61万票を集めるも、16人中4位の得票数で落選。今回、2度目の立候補となる。

玉川さん
「今回都知事選に立候補するその理由なんですけれども、これはどういうところになりますか?」

田母神氏
「小池さんが出るんだろうなと。それで誰か保守系のですね、私が考える、まあいわゆる愛国者みたいな人が出ないのかなと。自民党を見ていたらとうとう候補者を出さないというし、蓮舫さんが立候補して、そうすると誰が出るのかなと思ってですね。ちょっとこれでは私自身がですね、どっちに投票というか迷っちゃうなと。私みたいな人がいっぱいいるのではないかなと。そういう受け皿になれればいいなと思って立候補しました」

玉川さん
「都知事になられた場合には一体何をしたいと?」

田母神氏
「私はまず一つは災害に強い東京をつくりたいと思うんですね。それはこの間台湾の地震、テレビで放映されていました。見たら1日後にはですねテントがダーッと並んでもう皆さん暮らしができるようになっているんですね。すごいなと思ったんですよね。それでこれに比べ、日本は今あんな地震が起きて、能登半島でも分かるようにですね、とてもじゃないけど1日2日であんなことはできないですよね。なぜか?準備ができてないからなんですよね」

玉川さん
「そうすると東京が地震が起きても今の体制では十分な支援ができないという」

田母神氏
「多分私はできないと思いますね」

玉川さん
「他にやりたいことというのは?」

田母神氏
「都民税の減税をしたいと思っていますね。減税。国がこう景気が悪くてですね、みんな生活が苦しいときはみなさんから少しずつ集めて事業をやるというよりはですね、もう税金を取らないことで、始めから。その方がずっとこれは人間の歴史が示しているわけですよね。減税した方が国民生活が豊かになる。国も豊かになる。東京都は経済的にも財政的にもよその県に比べれば余裕があるし、減税できるのではないかなと。
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